お一人様
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翌朝、目を覚ますと健太郎の姿はなく残り香だけが部屋に残っていた。
ベッドから起き上がり、机の上に目をやると連絡帳が開かれていた。
「今日は本当にゴメンネ!埋め合わせは絶対するから!健太郎特製、握り飯!冷蔵庫に入ってるから食ってな☆帰りは遅くなりそうだ…でも8時には帰れると思うから!夕飯は先に食べててください☆行ってきまーす! 健太郎……朝からテンション高い連絡帳だこと(笑)」
自然と笑みをこぼしながら出かける準備をした。