お一人様
『あたしは……健太郎の前では綺麗でいたい。』
『うん。』
『素っぴん見せて…うわっ、眉毛うすっ!!とか、思われたくないし。』
『うん。』
『平日の夜、1人で映画観るのが趣味とか…言えなかったし…。』
『うん。』
『部屋着が本当は、高校時代のジャージって…田舎もんって思われたくなかったし…』
『うん。』
『健太郎の前では完璧な彼女で有りたかったの。』
『うん。』
気づいたら泣いてた。
そしたら、健太郎が抱き締めてくれた。