お一人様


私はその店員が仕事を終え、来た所で一緒にカフェを出た。


カフェから歩いて5分程の所にフレンチレストランがあると言うので徒歩で向かった。


店に入るとまだ夕飯には少し早い時間な為か、客は疎らだった。


席に案内され、オススメのコースを注文した。


私は赤ワインを、彼はジンのカクテルを頼んだ。


アミューズが運ばれてきて、乾杯をした。


「突然、誘ってしまってゴメンなさい!でも…今日こそは誘うって決めてたんで、一緒してもらえて嬉しいです。」


彼ははにかんだ笑顔を見せた。


私にはない、笑窪が印象的だ。



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