平安物語【完】



「でも、昨日と一昨日は何も。

ただの添い寝です。

あちらも、私の事は父親代わりと見ているようです。」


―よくもまぁ、そんな事を。

そんな嘘を。

何も、誤魔化すことありませんのに。

馬鹿にしていらっしゃるの?


憤りの満ちた目で尚仁様を睨むと、「おぉ、怖。」と仰います。



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