平安物語【完】



しかも宮様は、まるで私が中宮であるかのように、尚仁様と私を並べてご覧になってお似合いだとお喜びになるのです。


そうして私は、宮様を恋敵という立場から完全にお降ろし申し上げました。

私も、大変恐れ多い事ですが、宮様の事を親戚の姫のように感じ始めていたのです。



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