平安物語【完】



私は黙ったまま、尚仁様の背に手を回しました。

また沈黙が流れましたが、今度の沈黙は心地よいものです。

想い想われるこの幸せが、尚仁様の腕から私の体に流れ込んでくるようでした。



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