平安物語【完】



――そして五十日が過ぎ…

私は立派な行列に囲まれて、宮中を下がっていました。


家に着くと、いつになく美しく磨き上げられた我が家で、父上が満面の笑顔で迎え入れてくださいます。

しかしその隣には…右大将殿が恭しく控えているのでした。



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