平安物語【完】



そして私にお召しがあり、数日ぶりにお逢いできる嬉しさに、一時的に気分の悪さも忘れてうきうきと支度を始めました。

そんな私を見た乳母は「現金な。」と笑いながらも、安心したようです。

女房たちにも活気が出て、やはり主たる私は、皆に影響を与えてしまうのだと再認識しました。



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