平安物語【完】



あまりに近い所に立っていらした東宮様に驚いて目を丸くして立っていると、ぐいっと腕を引っ張られて東宮様の腕の中へと収まりました。

東宮様は襖の外の女房に「ご苦労であった。」と言って襖を閉めさせ、私を抱えて奥へと進まれました。


突然の事に呆然としていると、不意に下ろされて、東宮様が不意に口づけを…

しかも、これまでになく熱く荒々しい…



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