平安物語【完】



そして今日、十二月二十日、右大将殿の北の方という高貴な身分になった右大将の君をお迎えするため、我が家のあちこちで支度が進められています。


私もこれまでは、くつろいだ"うちき"姿で「弁の君」と普通に会っていたのですが、「右大将の君」をお迎えするため、細長(ほそなが)に着替えました。

女房達も、かつての同僚を迎えるべく各々が華麗に着飾っています。




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