平安物語【完】



―…その後、私は全身で東宮様の愛を感じました。

時々辛そうな苦しそうなお顔をなさる東宮様を見て、もう二度と、東宮様のお心を疑うような事は言うまいと心に決めました。


それでも、自分の気持ちには嘘はつけないでしょう…

お慕いする殿方を心から信じきるなんて、果たして出来ることなのでしょうか…



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