恋命

第二章

心は母親と手をつないで小学校へ続く道を歩いていた。

「こーこーろっ!!」

後ろから声をかけてきたのは美紗だった。

その隣には美紗の母親がいて、心の母親の元へ駆けてきた。

学校へ着くと、凌空と凌生が迎えてくれて、その背後には母親達がいた。

嬉しかったのは、4人のクラスが一緒だったこと。

小学校の頃の事はあまり覚えていない。

覚えている事と言えば、いつも4人で一緒にいた事、空手の練習を欠かさずやっていた事くらいです。

そして…毎日がとても充実していた事。
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