蟀谷にピストル


丁度そのとき帰ろうとしていたねーちゃんを見つけた。

ねーちゃんに「金貸して」と言ったら財布全部を俺に渡して「貸してやるからチャリ貸して。」と言ったのでチャリを渡した。

「じゃあ早く帰って来いよー」と言って・ねーちゃんはチャリに乗って帰って行った。

それを見た会長は

「お前ら姉弟仲イイな。」

と言って

「俺ならあんなねーちゃんいたら片っ端から自慢していくけどな」

とか言って歩き出した。



カラオケ店の部屋に入る。ああそう言えば・ねーちゃん1コ上の大学生と付き合ってたな。とか全然関係ないことを思い出した。

そう言えば・あの女の子が押しつけてった手紙はドコやったっけ。ああカバンの中に会長に押し込まれたな。と思い出した。

「オメー何歌う?」

バカが俺に声をかける。コイツは俺の親友なんだよなとか思ったら不思議に感じた。こんな真逆な性格なのによく14年間一緒にいるな。

俺はアイツと一緒にいて居心地いいけど。アイツはどーなんだろ。

まぁカラオケ誘ってくれるから多分、嫌いじゃないだろう。とか、一人で考えてた。




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