蟀谷にピストル
親愛なる彼女の恋愛論
ああ、頭が痛い。ぐわんぐわんする。
目は腫れ、明日学校に行けないんじゃないのかッテぐらい。
口に入った涙はもう、しょっぱくなんかなくって、
ドンだけ泣いたんだよッテハナシ。
本当にバカ。あたし、
翌日、あたしの顔をみて
親愛なる彼女から、
「恋をして、泣くのも喚くのも別にどーでもいいけど。
顔に残るほど泣くなよ。
恋をしたり、人を愛してる女性は綺麗だとおもうけど、
愛してた人にフられて泣いて、後悔しまくりの顔は綺麗だと思わないし、男も寄りつかないでしょ。
愛されたいなら綺麗になんなさいよ。
愛したいなら可愛くなんなさいよ。
まぁ、あたしには関係無いけど。あんたが決めるワケだし。」
というお叱りを受けるのをあたしはまだ知らない。
"しんあいなるかのじょのれんあいろん"
(そう言う彼女は、恋より、愛より、仕事を選ぶ。)(つまりは、彼女は本当の愛を知らない。)