蟀谷にピストル
終わり端のきす
ねえ、チュウしてもいい?
良いけど、どうしたの?急に。
5分前の会話。
私たちは、穏やかな洋楽か流れる部屋にいる。
彼からきすの了承をうけたのに、私はまだきすをしてない。
「ねえ、チュウしてもいい?」
また私は聞いた。
「いいよ。」
彼はこう答えたらから、私は彼の体の上に跨った。
心なしか、彼は焦っている。何でだろう。
とん、と彼の肩を押せば、彼の背中は床にぶつかる。白いカーペットに広がる彼の髪。まあ、彼の髪の毛は短いけど。
彼の顔に私の顔を近づける。私の髪の毛が顔にかかってくすぐったそうにしている彼に、微笑んで。
唇に唇を押し付ける。いや、押し当てる。
短い、きすが終わったら、私は彼の唇に噛みつく。
唇には彼の赤い血。
「ねえ、私、あなたの血なら、飲み干せそう。」
唇が痛いのか顔をしかめたまま、彼は私の下で言った。
「何で?
僕を殺したいの?」
ううん、違うわ。
「それほどあなたが好きなのよ。」
"おわりはしのきす"
(何言ってんの?)(まんざらでもないくせに。)