蟀谷にピストル
好きと愛してる
両親も寝ているだろう
午前00:13
俺は16年間住んでいる見慣れた玄関の扉を開けた。
玄関の街灯はやはり明かりが灯ってて。
外から見たら2階の窓の閉めたカーテンから、光がが漏れてて。ねーちゃんまだ、起きてんだとか思いながら。見慣れた玄関を開けた。
廊下の奥の硝子窓のある扉からリビンクの光が見える。俺は新しいスニーカー、買おうかな。とか思いながらスニーカーを脱いだ。
それを、俺のより一回り小さいピカピカしてるローファーの横にきちんと並べて置いた。
「おっ!帰ってきたなバカ息子。」
俺の隣の靴の持ち主が"にい"っと笑いながら「お帰り。」と言う。そんでこっちに来る。
風呂上がりか何だか知らないが濡れた頭に白いタオルを乗せている。