親愛なる姉の恋愛観


ビックリした。

なんにも考えずに唐突に聞いた質問に
こんな濃い答えが来るとは思わなかった。


「なあ、綾瀬、」

「何?」

「その手紙になんて答えんの?」


「違う意味の愛を込めて、ありがとう。と、ごめん。って返すよ。」


「そう。大人になったね、昴」


ねーちゃんは凄く柔らかく笑って、ふわっと、俺の頭を撫でた。
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