小悪魔な2人の復讐劇★


「美枝が入部して、最初のうちはうまくやってたの。千春と二人でマネージャーの仕事をこなして何の問題もなかった…。」


あたしは由美の話に耳を傾けながら昨日集めた山口美枝に関する資料を見ていた。



「けど…数週間たったある日…

美枝が急に千春にいじめられてるんだって言い出したの!

最初は部員やクラスのみんなも信じてなかった。だって、千春がそんなことするはずないっ分かってたから。」


「…最初は?」


架月が不思議そうに尋ねる。


そう、話を聞く限り、この”千春”に対しての信頼性はかなりあったのだ。


「美枝の発言から一週間後、ある事件が起きたの。」







< 17 / 234 >

この作品をシェア

pagetop