【短編】続・Your HEART
「そうなんだけどね。
なんか急に告られたの。
まあ、そうゆうのも必要かなって。
もう、高2だし。」
そう言ってあたしはにこっとサヤに笑顔を向けた。
「ふふっ
そっか。とうとう音にも男かぁ~。
しかも三上。」
どこか楽しそうにサヤも笑った。
「三上がなによー。
三上じゃなんか悪いってゆーのっ?」
あたしはザクッとお弁当にはいっている
卵焼きを刺した。
「そんなんじゃないって!
彼氏できても、あたしと遊んでよねっ。
あたし、今フリーでほかに相手してくれる人いないしっ。」
つーんとサヤはそっぽを向いた。
「ふふっ」
なんかおかしかった。
いつも大人ーなサヤがちょっと子供っぽくみえたから。
「あたりまえでしょ。
そんなのっ。」
あたしはまたサヤに笑顔を向けた。
そして、さっき強く刺した卵焼きを口に放りいれた。