【短編】続・Your HEART
かったるい授業も終わって、
放課後になった。
「はーあ。やっと終わったあ~っ。
音っかえろっ。」
おっきく欠伸をしながらサヤは言った。
「うん、かえろーっ!」
「って!!」
またサヤが大きい声を出した。
「今度はなに。」
「あんた、三上は?
一緒に帰るとか。
ないの?」
前で浅岡と楽しそうにはなす三上とあたしを交互に見ながら言う。
「あー。
うん、実はまだ‘お試し期間’なんだ。」
「お試しぃ~?」
「なんか言葉悪いよね。
三上がそう言ってくれたんだ。」
あたしは電話での話をサヤに話し始めた。