Pure Hart
「テスト返ってきたよ~・・・ってどうした?そんな暗い顔をして?」


はいってきたのは大塚先生。

何枚かのプリントを持っている。

「一人で抱え込んでないではなしてごらん?」

先生は私に近づくなりそういった。


『先生・・・このままじゃあ、私・・・江原高校にいけない?』

「なんで急に・・・・」

『朝、同級生が廊下で話していたんです。教室にいけない子は学校を長期休みしている人がいっているような高校しかいけないって・・・・・。』

「あぁ・・・せっかくいいもの持ってきたのにな・・・・。」

『はっ!?』


先生は9教科のテストの答案を広げていった。


「よくみてみ・・・5教科なんて全部40点以上」


先生にいわれたとおりにみると、5教科のテストは全部40点以上だった。

『あれ?これ私の・・・・』

「そうだよ。明日美さんのだよ」

『・・・・・』

「このまま順調にいけば江原高校順調にいけるからさ、がんばれ!!」

『ありがとうございます。』

私はまだ、あきらめるのは早いということがわかった。

なんとかして江原高校に合格しなきゃ!!
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