ネオン
「すいません!先輩とは付き合えません!!」

私は先輩の目をジッと見つめ、少し震えた声で言った。




「うん…分かってた。」

先輩は真っ暗な空を見上げながら言った。


「ごめんな?色々…。」

いつもと違う先輩の声に、私の心は戸惑う。


良いのかな?本当にこれで良いのかな?


「ううん。先輩は悪くないんです!悪いのは…私ですよ。」



「里緒が何で悪いんだよ!俺が勝手に好きになって、里緒を困らせただけだろ?」


先輩…。やっぱり悪いのは私です。


さっきから先輩はうっすら涙を浮かべているようだった。



だけど…私と目が合っては笑い、気を遣わせているのが分かった。
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