ネオン
「まぢで?じゃあいいやっ」
翔はそういって、俺に笑顔を見せた。

「あっ!そうだ…」
翔は鞄をゴソゴソあさり始めた。


「あった~!!」
携帯を取り出して、指を動かしている。


「これこれ!」
そう言って携帯の画面を指差した。


「可愛いっしょ?お前の事気にいってるんだって~」

「19へぇー」
俺は空を見ながら、適当に言った。


「1900円くれるのか!?」
翔は嬉しそうに笑っている。

こいつ…アホか??


「てか、今日合コンやるんだけど来いよ!」

「は?行かね~よ~だ」
舌を出し、あっかんべーと子どもっぽくやると


「頼む!来てくれ!この子がくるんだって!」
と翔は、両手を合わして頭を下げた。
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