虹のひかり


「アマリ!アマリ!大丈夫!?アマリ!!」


少女の目からこぼれたのが、私の頬にあたった。


私は、壊れた。

人形なら大丈夫だったのに。

私は、もう違うみたい。

壊れたら、治らない。



私は少女に言いたかった。

一言、言いたかった。

だから、最後の力を振り絞った。


< 10 / 12 >

この作品をシェア

pagetop