虹のひかり
「アマリ。一緒に遊ぼう♪」
私は、少女に髪を結んでもらったり、色々なお洋服を着せてもらったりした。
少女は楽しそうにしていた。
「アマリ!見て!」
私は虹をみた。
青いそらに、七色のうっすらとした橋が架かっている。
でも、私は何も言わなかった。
私は確かに、その虹をもっと見ていたいと思ったけれど、この気持ちを、なんと言い表せば良いのか、わからなかった。
だから、黙って虹を見ていた。
「アマリ…。虹が消えてくよ…。もっと見たかったね。」
少女は、私と一緒の気持ちだった。
だから、きっと、私が表現できなかった気持ちも、わかってくれている。