虹のひかり


少女は、さっき言った言葉を振り払うように、また明るい声に戻った。


「アマリ♪次は、何して遊ぶ?」


と、その時、少女の部屋にベルが鳴った。

いつもの、リリリーンと澄んだベルの音だった。

少女は、ビクついて顔をこわばらせていた。

これも、いつものこと。


「アマリ…。行ってくるね…。」


少女は部屋を出て言った。

私は一人、部屋に残された。

いつも一緒なのに。


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