虹のひかり


扉の向こうにも、部屋があって、少女はそこにいた。

倒れていた。

痛そうだった。

赤い水がついていた。

少女の近くに、少女に似た、大きい人が立っていた。


少女が殴られた。

痛そうだった。

なぜか私も痛かった。



大きい人が、また少女を殴ろうとした。

私は少女に駆け寄った。

歩くのじゃ間に合わないと思った。

だから、走った。

こけた。

でも、また走った。


私は、大きい人に殴られた。

私は、壊れた。

少女が私を『ぎゅっ』とした。

大きい人は、どこかへ行った。


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