【短編】恋は月夜に舞い降りる【砂糖菓子より甘い恋-
本当は迷うことなく頷きたいのに。
私を取り巻く事情が、そうはさせてくれません。
またここでお会いできるかどうか、私でさえも分からないのですから。
「分かりません。でも、出来るならまたここで、あなたにお会いしとうございます」
私は正直に言いました。
でも、もう、月より太陽のほうが強くなっています。
私の声音があの方に本当に届いたかどうか……。
私には自信がありませんでした。
そうして、二人きりの特別な夜は、音もなく終わっていってしまったのです。
私の心に、拭い難い想いを深く刻んで。
私を取り巻く事情が、そうはさせてくれません。
またここでお会いできるかどうか、私でさえも分からないのですから。
「分かりません。でも、出来るならまたここで、あなたにお会いしとうございます」
私は正直に言いました。
でも、もう、月より太陽のほうが強くなっています。
私の声音があの方に本当に届いたかどうか……。
私には自信がありませんでした。
そうして、二人きりの特別な夜は、音もなく終わっていってしまったのです。
私の心に、拭い難い想いを深く刻んで。