I'm in LOVE〜禁忌〜

「ご…ごめんね。…あたし、ハジめてだから、どうしていいか…」


言い訳をするあたしを、宇田川くんは静かに見ていた。

あたしは震える手を握り締めた。



宇田川くんは静かに見ていた。



何も言わない。



「きゃ!!」





あたしはベッドに押し倒された。




「教えてやるから、じっとしてろ」




そこにいたのは、



あたしの知ってる




宇田川くんじゃなかった。



手首を掴まれ、あたしは動けなかった。


上にまたがった宇田川くんはあたしの首に顔を近付ける。




「やっ…!!」



全身が粟立つような感じがする。



宇田川くんは止めるどころか、あたしの口を手で塞いだ。




彼女なんだから、当り前。



あたしは何度も自分に言い聞かせた。






< 33 / 56 >

この作品をシェア

pagetop