～雨恋～

～空～

～雨～

「あっ、雨だ！」
いきなり雨が降り出してクラスでは大騒ぎをしている。
騒いでいるクラスメートをボーっと眺めている私。。。雲母愛華（きららあいか）。
『お前ら静かにしろ！授業中だぞ！』
と数学の先生の原が注意している。
「愛華？何ボーっとしてるの？」
親友の来沙蘭（きさら）が私を心配そうに見ている。
「え？イヤァ～雨ひどいほどふってるなぁ～って」
「だよね・・・ありえないし。傘・・・持ってきた？」
「うん！まぁねぇ」
いつものように話していた。来沙蘭が私の顔を覗き込んだ。（ん？何だろう？）
「愛華さぁ、なんかあったでしょう？」
いきなり来沙蘭がいいだした。
「え？なんで？？」
「なんとなく・・・あっ！好きな人できたんでしょう？」
「・・・・・・。」
来沙蘭の聞いてきたことがあたっていた。まだ誰にも話してないのに・・・なんでだろう？と不思議に思った。
「図星でしょ？？」
「う・・・ん・・・なんでわかったの？」
「え～？なんでって・・・うちは愛華の友達を小学校の時からやってるからね～！」
とってもかわいらしい笑顔で答える。
「そっか・・・だよね！」
「うん！！愛華はわかりやすすぎ！！」
「え？そうかな？」
「うん！そうだよ～！」
小学校の時からの「親友」だからこういう話も楽にできた。
「まだ雨続いてるね、、、」
来沙蘭が外を眺めていった。
「だね・・・掃除が終わる頃にはやんでほしいなぁ・・・」
「うん・・・制服濡れちゃうからね・・・」
ボーっと２人で外を眺めていた。


―――――キーンコーンカーンコーン―――――
授業の終わりのチャイムがなった。
『きりーつ！きょうつけーれい！』
『ありがとうございました～！』
挨拶をして続々と教室を出て行く。