ゆきんこ【完】
出会い

家出


季節は冬。
窓の外は雪。

暖房が効いた部屋で音楽を流しながら雑誌を読むあたしのところに、鬼ババァがやってきた。

「ちょっと!美香!」

…クソが。

「勝手に入ってくんじゃねえよ」

「あんたはっ…何なのその態度!親にむかって…」

ピクッ…。

その言葉に反応するあたし。

「あたしの親はもういねえよ!気取ってんじゃねぇ!」

大声を出したあたしに、こいつは手をあげた。

パン…ッ






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