ゆきんこ【完】
告白
何度でも
「何回も言ってるけど」
敦志があたしの髪をまた、撫でた。
「好きだ」
……何故
そんなセリフを平気で口に出来るんだろう…。
聞いてるこっちが恥ずかしい…とか思いながらも
敦志の顔を見ればやっぱり真っ赤で。
「あたしも好き」
告白は何度目だろう。
でもきっと
あたしの改めての告白は、初めて。
一月二十七日
放課後。
校門に近い木の陰で、敦志からの何度目かの告白。
敦志の手があたしの頬を包んで
二度目の、キス。
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