ゆきんこ【完】

「てか…敦志家んち知らないじゃん」

「今日送ってくから」

「…敦志忙しくないの」

「まあ…たまにダチとも遊ぶけどな!会える時は会いに行く」

そんな遠く離れてるわけじゃないのに。

遠距離恋愛してるみたいなあたしたちの会話。

傍から見れば別れを惜しむみたいな、そんな雰囲気。

たくさん会えるのは、嬉しい。…でも、敦志は、敦志の生活があるんじゃないのか、とか考える。

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