パラノイア境界線
あたしがそう言うと男の顔はみるみるうちに赤く紅潮をした。
「……今ドキの女子高生って、セ……セックスとか普通に口に出して言っちゃうの?」
あたしはハンッと鼻で笑う。
「誰かの妄想みたいに純情可憐な女子高生なんていねーんだよ。目ェ覚ましやがれバーカ!」
「怖えぇぇええぇ!!女子高生って怖ぇぇえぇぇ!!!」
男は頭を抱えて叫びだした。
まるでこの世の終わりを知らされたときのようなオーバーリアクション。
「これで分かったでしょ?だから、もうバイバイ」