パラノイア境界線
少しだけ襖をゆっくり開けて、わずかな隙間から見た母親と知らない男の絡み合う姿に全身の毛が逆立った。

目が離せなかった。

真っ暗な襖の向こう側で繰り広げられている光景は、まるで人間が獣になる瞬間。

母親の紅潮した顔とそれを楽しそうに眺めてる知らない男。

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