パラノイア境界線
「あぁああぁぁあぁ!!!!!!!!」
悲痛な叫び声が体の奥底から込み上げてきて、昴を突き飛ばしていた。
昴は壁に背中を思い切りぶつけたようで、歯をくいしばり痛みに堪える。
「……ユウ、ごめん。……ごめん。落ち着いて」
「やぁああぁぁ!!!!触らないで触んな!!!!」
なんで、あたしなんだろう。
なんで、ママだったんだろう。
ごめんね、昴。
本当はあたしも、キスしてほしかったんだよ。
「触るなぁあぁぁ!!!なんだよ!!!なんで触るのよ!!!!糞野郎!!!死んじまえ!!!!」