パラノイア境界線


思ってもないことをたくさん吐いてしまう。
体は掻きむしって血が滲む。
涙が溢れてとまらない。

「……ユウごめん。謝るから落ち着いて……」

違うのに。
こんな表情してほしいわけじゃないのに。

「なにもしねぇんじゃねーのかよ!!!嘘つき!!!これもアレか?!?愛だとか言うのかよ?!?!薄ら寒いんだよそういうの!!!」

「………ユウ……」

昴は切なそうにこちらを見ていた。

ごめんね。
ごめんね、昴。

いっぱい傷ついてるよね。

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