パラノイア境界線



駅の広場の隅で丸くなりずっと泣いていた。

通り過ぎていく人達は会話に夢中で、まるであたしに気付かない。
あたしの嗚咽は雑踏にもみ消されていく。


海の底に沈んだ気分。



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