パラノイア境界線


力強い演奏に載せて昴の優しい歌声が耳に届く。

精一杯コエをあげてメロディーを刻む昴。


温かくて、どこか切ない曲にあたしは息をすることさえ忘れて涙を流しながら見入っていた。


涙で昴の姿が霞む。
だけど力強い歌声だけは消えることなく届く。



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