パラノイア境界線
中学生になれば、誰と付き合うとかそんな話がリアルな位置で会話の中にはいってくるようになったけれど
あたしは要らない。
「水谷のことずっと好きだったんだ」
頬を染めてあたしを見るクラスメイトはいたけれど、
「あたしをオカズにしてオナニーした?」
「え?」
「頭の中であたしとセックスした?」
ヤバイッて顔して、笑顔を取り繕うのも忘れている。
「今すぐ消えろ」
こんな調子のままあたしは中学を卒業した。