少年と俺
酔った勢いかもしれない・・・。


俺はその女に話掛けた。


「この辺の子じゃないよね?」


「・・・最近こっちに越してきて・・・。」


スラっとした目を横目にして、静かに女は答えてくれた。


見れば見るほど綺麗な顔立ちをした女だ・・・。


「・・・酒おごるから、少し俺と飲まない?」


なんて、おっさんクサイ台詞。


けれど俺は、彼女ともっともっと話がしたかった。


「いいですよ・・・。」


短い髪を耳に掛けながら、女は頷いた。


「オヤジ!この子に同じ酒だして!」


「あいよッ」


威勢よくオヤジは女の飲んでいる酒と同じ生ビールをだした。


「都筑・・・(つづき)俺の名前なんだ。君は?」


「・・・如。(きさ)」






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