† of Holly~聖の契約
独章 壱
† 独章 壱



うだるような暑さとは、つまりどういうことだろうか。

汗が全身を滴り、口からだらりと垂れる舌も乾く。

これがうだるような暑さか。

違うだろう。これはうだるような暑さではなく、うだるような熱さだ。

服を剥かれた私を今、三人の男が取り押さえている。

ひとりは私の胸を揉みしだき、吸い付き、ひとりは私の股ぐらに割り込み、ひとりはいきり立った欲望を私の口へねじり込んでくる。

悲鳴など、舌が乾くよりも先に枯れてしまっていた。

いや、たとえ悲鳴を出すだけの気力と体力が残っていたとしても、男の逸物が喉を圧迫しているのだから、声など出もしないだろう。

いったい、私がなにをしたというのだろう。

自問するが、実は答えなど知っているのだ。

私が、彼女の妹だから。私が、彼女と同じ系列だから。私が、陰の存在だから。だから私は捕らえられ、凌辱されている。
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