† of Holly~聖の契約
†
口の中になにかがつかえていて、席をした。唾液と、鉄臭く粘り気のある液体とともに、それを床へ吐き出す。
びちゃりと音を立てて転がったのは、巨大なミミズの頭……のようなものだった。
ああ、と思い出す。
そういえば、今日やってきた男の一物を噛みちぎってやったのだ。
昨日、あの男が私に手出しをしなかった。
そほ一晩で養った鋭気を、汚ならしい男根を噛みちぎることに使ったのだ。
もっとも、それで激昂したほかの男どもから暴行を加えられ、気絶してしまったようだ。
口の中に血の味がする。生臭い……喉の奥にまだ澱のように残っている。不快さのしこり。臭い。
男根を噛みちぎってやったのは、なにも今日が初めてではなかった。
ここへ囚われた初日、三人のそれを噛みちぎってやったのだ。
その後すぐに暴行され、さらなる反逆をなすだけの気力を得られなかったが……今日、一子報いた。あの男に感謝しよう。
だが、なぜ……
なぜ、それでもまだ、私は生きているのか。
口の中になにかがつかえていて、席をした。唾液と、鉄臭く粘り気のある液体とともに、それを床へ吐き出す。
びちゃりと音を立てて転がったのは、巨大なミミズの頭……のようなものだった。
ああ、と思い出す。
そういえば、今日やってきた男の一物を噛みちぎってやったのだ。
昨日、あの男が私に手出しをしなかった。
そほ一晩で養った鋭気を、汚ならしい男根を噛みちぎることに使ったのだ。
もっとも、それで激昂したほかの男どもから暴行を加えられ、気絶してしまったようだ。
口の中に血の味がする。生臭い……喉の奥にまだ澱のように残っている。不快さのしこり。臭い。
男根を噛みちぎってやったのは、なにも今日が初めてではなかった。
ここへ囚われた初日、三人のそれを噛みちぎってやったのだ。
その後すぐに暴行され、さらなる反逆をなすだけの気力を得られなかったが……今日、一子報いた。あの男に感謝しよう。
だが、なぜ……
なぜ、それでもまだ、私は生きているのか。