† of Holly~聖の契約




何度も私をいたぶる男どもは、かなり満足しているようだった。

何度白濁で犯し尽くそうと懐妊しない女。

その体を、勝手に堪能してきている。

なぜ私は今この時、年頃であったのだろうか。

若い――と、なんの皮肉もなく言える己の体が、余計に男どもを駆り立てるらしい。

だから腹が立つ。

腹が立つから、男どもの利己的な液体など祓い清めてしまう。

清めてしまうから、懐妊などしない。


懐妊などしないから、男どもが調子づく。

だから腹が立つ。

せめてだ――せめて、錫杖さえあればいい。いや、鈴でもよい。

姉上からいただいた、私の大切な錫杖か鈴があれば。

それさえ手元に戻れば、今すぐ、秒と待たず、まばたきの時すら与えず、男でもを煤として吹き飛ばせるものを。

今日はあまりにも人数が多い。

朝から不休で、私という存在は穢され続けている。

昨日反逆したからだろうか。私に一切の体力も養わせないつもりだ。

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