運命と約束 ~Destiny&Promise~

でもそんな時間はあっけなく過ぎていく…

キーンコーンカーンコーン

静かな図書室にチャイムの音が鳴り響いた…

まるで俺と鈴村の邪魔をするように…

「そろそろ教室に戻らないとね?」

そう言って鈴村は読みかけていた本を棚に戻し

俺に視線を送る…

そんな鈴村に

『俺…今日はサボる…もし担任に何か聞かれたら適当に答えといて!!』

そう言ってテーブルに突っ伏する…

なんかダルいし…

教室戻ってもまた武たちにからかわれるだけだし…

また早咲が来そうだし…
すると

「分かった…」

そう言って鈴村は図書室を出て行った…

なんだか無性に寂しく感じる…

俺…もう鈴村のこと

好きになっちまったのか?

自分に問いかけてみる…

ダメだ…

自分の気持ちがまだよく
分かんねぇ…

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