運命と約束 ~Destiny&Promise~

私は戸惑いながらも

視線のもとへと目を向ける…

一発で分かった…

腕を組んで私を睨みつけてる女の子がいたから…

目が合うとその女の子は私のとこへと近づいてきて

目の前まで来ると

「鈴村 美夜ってあなた?」

と私より少し背が低めの女の子は

ジロジロと私を上から下まで嫌な感じに見てきて

「ちょっと来て!!」

そう言って

返事も聞かずに勝手に私の腕を掴んで走り出した…


私はどこに向かうのか分からないまま

ただ女の子に手を引かれるがままにされていた…

着いた先は裏庭!?

誰も通ることがなさそうな人気(ヒトケ)が全くない場所…

それでも女の子は周りを見回して誰もいないのを確認すると

「私早咲 紗雪っていうの!!」

と自ら名前を名乗ってきた…

ふ~ん?

大して関心がない私は

『へぇ…』

それだけ言った…

私は別にこの女の子に関して興味はないし

名前を知りたいわけでもない…

ただ知りたいのは1つだけ

なぜ私がこんなとこに連れて来られたのか?

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