運命と約束 ~Destiny&Promise~
「何?その素っ気ない返事!」
私の返事が気に入らなかったのかギロリと睨んで
鋭い口調で言う早咲 紗雪?
『え~っと早咲さんだっけ?なんで私こんなとこに連れて来られたの?』
あえて早咲 紗雪の鋭い発言をスルーして
先へ進めようとする私
「あなた…すごーく失礼な女ね!!まぁ私もグダグダ先延ばしにするつもりはないからハッキリ言うわね?」
私は黙って頷く…
「柳 龍夜知ってるでしょ?」
私はまたも無言で頷く…
「要は彼に必要以上に近づかないでほしいの!!」
『必要以上に?』
「そう…あなたと柳 龍夜が付き合ってるだのなんだのウワサが流れてるの知ってるでしょ?」
そういえば…
そんなこと言ってる人が居たような…
相手にしなかったけど
『知ってるけど…それで?』
「知ってるなら尚更柳サマには近づかないでほしいわ!!」
そう真剣な顔で言った早咲 紗雪に
『ぶっ!』
思わず吹き出してしまった…