運命と約束 ~Destiny&Promise~

でもそんなこと言えるはずもなく…

私はただ口を閉ざして早咲さんに冷めた視線を向けるだけ…

「何も言えないってことは肯定だと言うことよね?」

不敵な笑みを浮かべて言う早咲さん

これ以上付き合ってらんない…

そう思った私は

ダッシュで教室に向かった…

向かっている途中

「あっあの…」

後ろから戸惑ったような声で声を掛けられた

振り向くと1人の男子生徒が顔を真っ赤にして

立っていた…

上履きの色からすると1年生?

その男の子の上履きの色は赤だった…

この学校の学年カラーは赤・青・黄色の三種類

赤が1年生

青が2年生

黄色が3年生

私は2年生だから学年カラーは青

『なに?』

無表情に問いかける私

でも仕方ないの…

私って元々こんなんで

冷めてるし…

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