運命と約束 ~Destiny&Promise~
私の無愛想な返事にビクッと肩を上げて
恐る恐ると言った感じに
私を見つめると遠慮がちに口を開いた
「あの…気にしなくていいと思います…」
『え?』
「あんな奴の言うことなんて…気にしちゃダメですよ!」
この言葉を聞いて分かった…
誰のことを言っているのか…
早咲 紗雪のことだって…
でも
っていうことは
『あなた見てたのね?聞いてたの?立ち聞きなんて変わった趣味を持ってんだね…』
もしくは覗き見?
そんなことを思いながら
そう言うと
「そっそんな立ち聞きなんてとんでもない!」
顔を真っ赤にして必死に否定してる…
『でも…あなたの言うあんな奴って早咲紗雪さんのことでしょ?』
「はい…」
『やっぱり見てたんじゃん…全部聞いてたんだ?』
私が言った言葉に戸惑ったように口を閉ざす…