ダストリコリズ
その有名俳優との共演の話が舞い込んだニキ。
ニキと、シュウが映画の為に初めて顔を合わせた時・・・沢山の事が壊れて動き出した。
それは、映画の制作会見の時だった。緊張するニキに、リヤは「飲み物を取ってくるわ」と離れた。そんな姉に感謝しつつ、ニキは深呼吸を繰り返す。あまり慣れてないから仕方ないだろう。
そんなニキがいる控え室に・・・シュウが来た。
コンコン、というノックをドアにされ、ニキは驚いたが、躊躇いなくドアを開ける。
「はい?・・・あ!!」
あの有名俳優シュウが控え室に来るとは、思いもしなかった。
「あ、あの・・・初めまして。」
「初めまして。」
戸惑うニキとは別に、シュウは無表情を貫いている。そこからは、何しにニキの控え室に来たのか予想は出来なかった。
益々ニキは混乱する。そしてリヤが早く戻ってくる事を願った。
「君に話がある。」
「え?」
淡々と繋がれる言葉。
「君の、お姉さんについてだよ。面白い話を聞いたんだ。」
「お姉ちゃんの?」
「君の仕事を、君の姉が体を使って取って来てるって話さ。」